2011-12-26
アジアアマチュア選手権で2010年と2011年、連続して松山秀樹選手が優勝したことは
日本国内で評価された以上の大変な偉業と思われる。
ここ10年来、日本アマチャンピオンはしばしば韓国選手の手に渡っており、
またPGAツアーにおいても韓国勢がレベルの違いを見せ付けている現況に加えて
アジアアマには韓国選手、豪州勢、東南アジアのトップアマの選手が多数参加している激戦の中で
2連勝したことは日本のゴルフ界にとって久々の快挙といえる。
勿論、彼がマスターズ初出場でベストアマとなったことも彼の今後の可能性を示すものである。
ただ彼はアマであり出場した試合では一円の賞金も手に入らない。
私の素朴な疑問として彼が国内、海外の試合に出場するにあたり必要な経費、
それも相当な金額になると思われるがどう捻出しているのか、全面的に親の負担となっているのか、
もしそうだとすれば親は相当裕福であることが前提となる。
アマチュア規定ではメーカーその他の支援は一切認められていない。
所属する大学なら合法かということも学校の宣伝が目的なら疑問が残る。
米国USGAはこの問題に厳しい。タイガー ウッズがスタンフォードに在学中、
アーノルド パーマーとエキジビシヨンマッチをやったことに端を発してタイガーの父親アールとの
軋轢となり、結局タイガーがスタンフォード大学を中退してプロの転向したことはよく知られている。
ただこの際、エキジビシヨンのことよりタイガーの父親アールが既にナイキの技術顧問として
報酬を受けていたことがUSGAのクレームの背景であったように思われる。
ただこのような親の抱きこみ戦法は米国の大学の有名フットボール部強化の手段として広く用いられているようであり、
たとえば有望黒人選手の誘致のためその母親を事務、あるいは寮母として大学が高給を支払うことは普遍的であるようである。
一方トップアマチュアが社会人の場合はあまり問題は起こらない。
企業が認めて出張旅費を支出することは合法的とされており、
たとえば長年トップアマとしての地位を維持し、また日本のナシヨナルチームのキャプテンとして
アマチュアステータスを貫いた阪田選手などは住友ダンロップ、現在のSRIの社員として
競技活動を続けてきたし、また恵まれた経済環境にあった中部選手などは自己負担で選手活動を全うした。
しかしながら非常に若い選手たちが突出してきた現在、あいまいな規定から脱し
何かすっきりした合法的なバックアップを設定することが必要と考えられる。
その結果彼らが安定的な環境でプレーできることが韓国のような国を挙げての強化システムに対抗する唯一の手段ではないかと思われる。
石川遼選手が大学進学あるいは米国留学を選ばず早々にプロ転向した背景もここにあるように思われる。
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