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飛びすぎるゴルフボール

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2017-11-9

カムバックが可能かどうかが論議の的となっているタイガー ウッズがここであらためて、ゴルフボール飛距離の削減を提唱した。

いわく現在のツアープロのドライバーの飛距離から勘案すれば、コースは8000ヤード以上にする必要があり、ブランドごとの競争から年々改良されるゴルフボールに歯止めをかけ逆に飛距離をカットする必要があると彼は主張している。

ボールの飛距離の制限については、すでに1990年代にジャック ニクラウスが同様の意見を述べており、ロングヒッターの代表格の両人がボールが飛びすぎると言っていることは興味深い。

勿論この主張に対しては賛否両論がある。

あるシニア―プロは60代になっても若い時より良く飛ばせるのはボールのお陰で、シニア―ツアーでもドライバー300ヤードは珍しくなくなり20世紀とは全く様変わりだと述べている。

またショートヒッターのプロの中ではいまでも、パー4で2打で届くのが精いっぱいで、これでボールが飛ばなくなればいよいよロングヒッター有利となると反論する向きもあるが、これに対して100メートルを10秒台で走れない選手は最初から陸上短距離を目指すべくではないしプロツアーも同様であるという厳しい意見もある。

ボールに加えて大型メタルヘッド、グラファイトシャフトの改善によるクラブの性能とあいまって600ヤードを2打で届くプレイヤーも少数派でなくなった現在、飛距離の増加に最も貢献しているとみなされるボールに焦点が当たるのも当然のなり行きと思われる。

ツアープレイヤーのなかではバンカーのポジシヨンの再設定、深いラフによる狭いフェアウエイなどによる問題の解決を提案する向きもあるが、それらのコースもトーナメントの1週間を除きアマチュアゴルファーがプレイするため実現は難しい。

最近のいわゆるチャンピオンコースの大半は、そのコースデザインがレギュラーテイーからでもアベレージゴルファーには難しいため、米国ではこのことがゴルフ人口の継続的減少の要因とされている。

事実統計によればクラブの進歩、ボールの改良は大きなメリットをプロゴルファーにもたらしているがアマチュアの平均スコアはここ20年、まったく改善されていないとのことである。

となればニクラウスやタイガーが主張するごとく、PGAツアーにおける厳格なスペック制限によるPGA指定ボールの試用が近い将来実現する可能性は無きにしも非ずと思われる。